こんにちは、元海外駐在員のよろにくです!
このブログは、もともと日本で普通に新卒就職したよろにくが、海外駐在でニューヨークに滞在したことをきっかけに、自力でニューヨークに戻ってくるまでのあれこれをシェアしているブログです!
資格を取ったり、海外就活したり、あれこれ試行錯誤してニューヨークに舞い戻ってくることができましたので、その経験が同じような目標を持つ方の参考になればと思って更新しています。
今日はこれから海外駐在に行くことが内定している方や、駐在に来たは良いものの、なにかうまくいってないなーと感じている方に、よろにくなりの処方箋をお渡しできたらと思います!
駐在員が現地法人でつまづく条件とは?
よろにく自身も駐在員として、日系企業のアメリカ現地法人で勤務していましたが、その間にたくさんの駐在員が日本からやってきていました。
駐在員と一口に言っても、日本本社では色々な部署に散らばっていて、色々なバックグラウンドを持った人が駐在員として集まっていますよね。
本社が高いコストを支払ってまで駐在員として送り込まれている社員ですので、きっとどこか光るものがあって選ばれた方なのだと思います。
仕事ができる人もいれば、語学が堪能な人もいますが、その能力の多寡と現地法人で認められる駐在員になれるかどうかの資質は無関係だとよろにくは考えています。
どういう駐在員が現地で認められるのか。
その中身に踏み込む前に、現地で駐在員がどういう風に受け止められているかを知っておく必要があると思います。
駐在員は現地法人にとってお客様
日系企業の子会社で働いている社員にとって、駐在員は本社から来たお客様だと思われることが前提条件です。
駐在員は管理職以上のポジションで来ることが多いので、突然やってきて自分たちの上司になるんですよね。
しかも給与は自分たちの何倍ももらっていて、家賃が手当されていて、、という情報もみんな知っています。
こんな国賓級の待遇を持ってやってくる駐在員は、数年間の任期を終えると本社に帰ってしまうので、現地社員からするとやはり同じ会社の仲間という思いが持ちにくいのかなと思います。
その一方で、駐在員の立場では、本社よりもはるかに規模の小さい現地法人のビジネスで、多くの方は本社よりも1ランク上のポジションで赴任される方が多いように思います。
本社では何十人も部下を抱えて、打ち合わせで意思決定や部署間の調整をすることが業務だったような方が、現地法人ではたった数人の部下を従えて第一線で実務をやる立場になるのです。
こういった待遇、立場、考え方のギャップを乗り越えることが、駐在員として成功するための秘訣だとよろにくは考えています。
駐在員になる立場からすると、いきなりマネジメントとして結果を求められ、本社対応などで朝早くから夜遅くまで電話会議があったり、出張者の応対や日系企業との接待などストレスの多い仕事もたくさんあると思います。
それでも、「現地社員と駐在員は平等ではない」というマインドセットを持っておくことが、このギャップを乗り越える上で重要なことなのかなと思っています。
人それぞれそのギャップの乗り越え方はあると思いますし、どこの会社でも駐在員の扱われ方が同じとは限らないと思います。
ここではよろにくが経験したこと、周りから聞いてきた話の中で、誰でも簡単に実践できて役に立つTipsを3つにまとめてご紹介したいと思います。
自分がその会社でバリューを出せることに集中する
本社で長く働いてきた方は、それまでの業務の積み上げと人間関係の中でやってきていると思います。
ところが現地法人では転職したも同然に、自分のことをまったく知らない人の中で仕事をしなければなりません。
しかも待遇格差などもあるので、「本社から来る優秀な人」という期待値高めな状態がスタートポイントです。
そんな中で、ご自身のすぐに発揮できるはなにか考えてみることはとっても有用です。
英語のコミュニケーションや、現地の商習慣に関わることにキャッチアップしようとしても、とても現地でずっと働いている人たちに追いつくことはできませんよね。
それよりも、駐在員として日本で鍛え上げてきたスキルを現地法人のために発揮するほうが、自分にとっても簡単で、すぐに結果を出すことができます。
- 本社から仕入れている商材についての知識
- 本社が構築しているIT関係の知識
- 顧客のマネジメント(駐在員)との関係構築によるトップ交渉
- 顧客の本社との交渉
- 日本本社の担当者と現地法人スタッフの関係構築
- 日本の商習慣
- 日本語スキル
こんなことをサクッとやってあげると、現地社員から頼れる駐在員と認めてもらえると思います!
相手を楽にする仕事は買ってでもする
日系企業の現地法人というのは、どんな会社でも総じて人手不足です。
日本とアメリカの働き方の違いとして、
- 残業は基本的にしない
- 業務分掌がはっきりしている
この2つはよく言われることですよね。
アメリカで働く人は、「職場にダラダラ残って残業はしない」のであり、その代わりに朝早く出てきたり、週末に自宅から働いたりとフレキシブルな働き方をしている人が多いです。
日本の職場のように期日までに100点満点の仕事はしませんが、70点の合格点くらいには仕上げます。
それができるのは、個人個人が「自分のやるべき業務を知っている」からです。
日本の職場のように、上司から「あれやっといて」「これやっといて」となんでも振れるような部下ではないのです。
つまり、ある程度自分でできることは進んでやる、という姿勢が大事です。
英語もロクに話せないのに、会議室の予約や書類の印刷など現地社員にやらせようものなら、きっとその駐在員は総スカンに遭ってしまうのではないかなと思います。
日本では掃除や整理は新入社員がやる文化ですが、アメリカではスイーパーを雇ったり、整理をするための業務で雇われる人がいる社会ですので、なんでも自分の部下にやらせようとするマインドセットは日本に置いてきましょう。
そしてつまらない仕事ほど自分で最初にやっておくことで、アメリカの生活や習慣に慣れることもできますし、現地社員から仲間だと認めてもらえるようになると思いますよ!
現地のカルチャーに飛び込むことを恐れない
最後の一つは、現地のカルチャーに飛び込むことを恐れない、つまり現地社員と積極的に関わっていきましょう、ということですね。
駐在員が複数職場にいる場合、本社のあれこれの話ができる駐在員と一緒に飲みに行ったり、ランチに行ったりしがちですが、そういうところはしっかり現地社員に見られています。
それまでもたくさんの駐在員を見てきていますから、駐在員のタイプもしっかり分かれています。
「一緒に遊べる駐在員」or「そうじゃない駐在員」ですね。
無理して仲良くなりたくないという理由があれば進んで後者を選ぶこともできますが、うまく人間関係を作るためには、自分から輪の中に入っていく第一歩が必要だと思いますよ!
輪の中に入れれば、他の駐在員が知らないような会社の中の話、アメリカの生活やビジネスについて知らなかったようなことなど、生活してきている人ならではの色々な話を教えてもらうことができます。
その時にやっぱり大事なのは、相手が部下でも「教えてもらう」という姿勢を崩さないことですよね。
上から目線で入ってきても、正直邪魔くさいだけです。
「自分はバカで何も知らない日本人」だと思い込んで、ゼロから色々教えてもらうスタンスで話すことで、色々なトピックの話ができますし、教える方も色々言いやすくなって、良い関係づくりができると思います。
人間関係は最初が何より肝心だといいますが、一旦ギクシャクしてしまったとしても、自分の気持ちひとつでいくらでも変えることはできます。
相手が勝手に変わることはできませんが、自分はいくらでも勝手に変わることができます。
人間関係は鏡だと言いますよね。
相手の態度は自分の態度の写しなので、行き詰まっている方はぜひ自分のこれまでを振り返ってみたら良いかなーと思いますよ!
ちょうど4月から駐在される方も多いと思いますが、国が人種、話す言葉が違っても、同じ人間なので心で会話して楽しい駐在生活を送っていただきたいです!
それでは本日はここまでです。
ではでは!