「成功するための10のルール」by ガイ・カワサキ

YouTubeで見たセミナー動画をまとめてみました。

ただ映像を流し見るのと、文字に起こすことは労力が全然違い、すごく時間がかかりました。。

でも何回も繰り返し見たおかげでこの動画の内容はちゃんと頭に入ったように思います。

鍛錬。

Guy Kawasaki’s Top 10 Rules For Success

 

ガイ・カワサキ氏はAppleのチーフ・エヴァンジェリストとして、1984年の有名なマッキントッシュのマーケティングに携わっていた方です。

Apple退社後は、スタートアップの設立、Google勤務、ベンチャーキャピタルの設立、Wikipediaの運営に関わるなど幅広く活躍されています。

現在は著述家、講演家、投資家、ビジネスアドバイザーとして活動しています。

全編英語ですが、ユーモアのある聞き取りやすい英語なので、ぜひ映像で見てみて頂きたいです。

以下、簡単な要約をまとめておきます。

 

==========

「成功のための10のルール」

1.意味付けをしろ

ビジネスをやる目的を定義付けする。

世界を変える、生活を豊かにするといった意味付けをすると、結果としてカネも稼げる。

カネ稼ぎが目的になると、ビジネスに意義がなくなる。

意味付けをする方法は3つ。

①生活の質を上げる

②間違いを正す

③良いものが終わること防ぐ

あなたのビジネスの意味が上記3つ以外の何かならば、考え直すことをお勧めする。

 

 

2.マントラを作れ

誰も覚えられないような、長文でユニークさのないミッション・ステートメントには意味がない。

3つか4つのマントラに魂を込めろ。

− ダメな例として挙げられていたのはWendy’sのミッション・ステートメントでした。

The mission of Wendy’s is to deliver superior quality products and services for our customers and communities through leadership, innovation, and partnerships.

確かにざっくりしすぎて何の会社のミッションなのかわかりません。

 

 

3.物事を進めろ

物事を進める上で、フォーカスすべき3点。

①別の角度で考えろ

 既存のサービスよりも10~15%良いプロダクトではなく、10倍良いプロダクトを作る

 自分が愛してやまない理想のプロダクトを作る

②人々が二極化することを恐れるな

 理想的な状況は、プロダクトを愛してやまない人々と、嫌う人々を両方作ること

③数人のソウルメイトを見つけろ

 歴史上の名経営者も右腕となる仲間がいた

 

 

4.現実的であれ

例題:ドッグフードのオンライン販売の売上予測

【間違った考え方:大きな数字に1%を掛けて、簡単な目標だと認識すること】

・全米人口は3億人

4家族に1家族が犬を飼っているとすると、犬の数は7,500万頭

1頭の犬が1日に食べる量はドッグフード2缶=15千万缶/日の消費

・保守的に見て、この市場のたった1%を獲得するとして、売上は1.5百万缶/

・最悪のケースで考えても年商5億円以上のビジネスになる!!

 →市場の大きさだけを見て、その1%なら容易に達成できるとするのは間違っている

 →中国人の1%に自作のソーダを飲ませるのが難しいように、1%のシェアを獲得するのは容易ではない

 

【解決策:足元から計算しろ(ボトムアップ分析)】

・隣で飲んだくれているプログラマーのルームメイトがCTO

・まずはECウェブサイトを作成する

50,000PV/月のアクセスがあると推定

・そのうち、1%が購買にまで繋がる=500人が買う

500人がケース買い(30個入り)をする=15,000/月の販売

 →足元の環境と現実的な数字から予測を立て、現実的な目標を追う

 →実際にビジネスを進めると、結果は必ずボトムアップ分析に近くなる

 →彼自身の経験として、売上予測通りに推移した起業家はひとりとしていない

 

 

5.MAT(Milestones, Assumptions and Tasks) を作れ

新しい会社を興すということは、新雪の上をスノボで滑り抜けるような気持ちのよいもの。

何から始めるべきか迷うが、そこに優先付けをしないといけない。

Milestone「デザインを完成させる」

 →たくさんのことを同時進行させず、重要なものから順番に進める。

Assumption1日の売上予測をたてる」

 →スタートアップは数字の分析を怠りがちだが、きちんとした予測は会社のビジネスモデルを改善する。

 →予測を書き、テストする。

Task「オフィスを借りる」

 →マイルストーンをタスクに分割にすることで、達成が容易になる。

 

 

6.ストーリーを語れ

「なぜこのビジネスを始めたのか」というストーリーを語れること。

あとづけのストーリーであったとしても、ストーリーがあるのとないのとでは、説得力がまったく異なる。

 

 

7.ピッチングをマスターしろ

資金調達に用いられる手段だが、一般的にはピッチングは合意点を探るための手段である。

ピッチングをする上では、10/20/30ルールに従うこと。

10スライド

 タイトル/課題/解決策/ビジネスモデル/潜在的な可能性

 マーケティングとセールス/競合/チーム/予測/ステータスと期限

 ピッチングはデュー・ディリジェンスに進むステップである。

20

 ミーティング時間は色々なトラブルで短くなることを想定する。

30ptのフォント

 一番小さいフォントは30ptとする。

 人間は口で説明するよりも、目で読む方が早いため、長い文章を説明する時間がムダ。

 

 

8.ムダ遣いするな

【間違ったやり方:スケールアップを急ぐ】

大きすぎる目標に合わせて、器を揃えるところを優先すると、浪費ばかり進み、投資家や仲間の信頼を失う。

 

【解決策:必要な分だけ使え】

生産が間に合わなくなるまで、発送が間に合わなくなるまで既存の環境で耐える。

それから設備投資をしても遅くはない。

彼自身、需要が大きすぎて耐えきれずに潰れる会社は見たことはない。

 

 

9.タネはたくさん撒け

古典的なマーケティング論では、少数のタネに集中して水をまき育てることを教える。

現代では、トップメディアが取り上げたり、大企業と取引することが成功の唯一の手段ではなく、誰もがプロダクトを拡散する可能性がある。

どこの誰が拡散者になるかは分からないから、プロトタイプができたらそこら中に撒いてたくさんの人に知ってもらうことが重要である。

そのためにタネはたくさん撒くべきだ。

 

 

10.他人の考え方を気にするな

自分の考えに対して批判的な相手はただブロックする。

例えば、Google+に広告を入れることに対して苦情を言うユーザーがいる。

でもそのユーザーはGoogleの素晴らしいサービスに対してお金を払う訳でもなく、苦情を言っている。

それは、友人の家にディナーに招かれて、「自分の好きな食べ物がない」と苦情を言っているのと同じだ。

 

 

オマケ1.パートナーシップよりも売上を作れ

パートナーシップを組む=売上が作れないことを意味する。

売上がすべてだ。

コストを下げるか、売上を上げるか。

無意味なパートナーシップを組むよりも、売上を上げることにフォーカスすべきだ。

 

 

オマケ2.お返しを求めろ

歴史的にも何かをされた時に、返す力はとても大きい。

攻撃に対する報復や、企業の問題行動に対する不買運動など。

その力を利用するために、相手に感謝されることをした時にきっと相手は言うだろう、ありがとうと。

それに対する回答は「どういたしまして」ではない。

「あなたも同じことをしてくれるって知ってるよ」

これを言うことで相手に伝わるメッセージは2つ。

①あなたにも同じことをできるだけの資格があると認めてるよ

②お前は俺に借りがあるぞ()

貸した金を返さない相手に対しても、許すのではなく、靴磨きでも掃除でもさせる。

何かさせることで罪悪感が生まれる。

きちんと対価を持たせることがお互いの関係にとって重要だ。

 

 

オマケ3.自社のプロダクトやサービスが大好きな人間を雇え

どんなに学歴が高くても、能力が高くても、自社のプロダクトに心酔していなければ活躍できない。

これが意味することは以下の点。

①無関係さを無視しろ

彼自身も、スタンフォード大の心理学部卒、UC Davisのロースクールを中退し、UCLAのマーケティングMBAを取得し、宝石店で働いていた身分だが、Appleに雇われた。

その理由はただ一つ、彼がマッキントッシュが大好きだったからだ。

そのおかげで彼は成功できた。

②自分よりも優秀な人間を雇用しろ

経営者にとって、自分より優秀な人間を雇うことは難しい。

しかし、自分よりレベルの低いスタッフしかいなければ、それ以上の成長はない。

③ショッピングセンターテストを実施しろ

スタートアップの会社にとって、メンバーは家族のようなもの。

ショッピングセンターでたまたま候補者を見かけた時に、自分から走り寄って声をかけたくなるような相手でなければ、辞めた方が良い。

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英語の間違い、解釈の誤りなどありましたら、コメント頂けましたら幸いです。

参考:

https://en.wikipedia.org/wiki/Guy_Kawasaki

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